これも昨年度より、同窓会・父母と教師の会・教育活動後援会の三会、関係各所において準備を重ねてきた賜物と存じます。この周年行事を機に、１００周年を目指し、また新たな郡山商業高校の歴史を築いていきたいと思います。
今後とも皆さまのご協力をお願いいたします。
出版文化賞…福島県内の優れた出版物を顕彰し、出版文化の向上を図ることとを目的として、昭和５３年に福島民報社が創設。
福島県・教育委員会が後援している。
出版報告会の様子（H22.10.26 郡商にて） 『太田博遺稿集』）
本校の卒業生で、沖縄戦で２４歳の若さで戦死した詩人、太田博さんの高校生時代から戦死するまでに書き残した詩、短歌、随筆、翻訳など４３編を収録しました。また、太田さんの生涯や関係者らの追悼記などが収められています。
９０周年式典の出席者や在校生に配布すると共に、県内の高等学校や図書館、沖縄のひめゆり平和祈念館等に贈呈いたしました。
＜出版までの歩み＞
平成２２年の創立９０周年事業として、平成２１年に郡山商高同窓会無名詩人遺稿集編集委員会と編集専門委員会を設立。
元郡商高教諭の小野口寛二さん収集の資料を元に取材を重ね、編集委員長の常松明男さんらが全国に散逸した作品を丹念に収集した。
ご希望の方には１冊２，０００円（送料込）で頒布いたします。直接、学校に受取りに来られる場合は、１，５００円となります。
お問い合わせは、郡商同窓会事務局 ０２４－９２２－０７２４ までご連絡下さい。
太田 博 本校16期卒(昭和13年卒)
郡商卒業後、郡山商業銀行(現東邦銀行)に勤務する傍ら詩作に励み、昭和20年6月26日陸軍少尉として沖縄糸満の地で戦死するまでの短い生涯の中で多くの詩を残す。中でも、戦死数ヶ月前に作詞した『相思樹の歌』は、沖縄ひめゆり学徒隊の引率にあたった教師故東風平恵位氏が作曲し、「別れの曲」としてひめゆり学徒隊の方々の命を紡ぐ歌として大切に歌われてきた。 享年24歳。
